記録映画「ふれあうまち 〜向島・オッテンゼン物語」

本日は水曜日1限めの講義「環境教育概論」が終了。
全部で15週の講義の7回目なので、中盤になってきた。
自然体験に始まり、いのちのつながりを実感し、環境と調和した暮らしを考える手がかりになる内容を取り上げてきたが、そろそろ「参加」というところを取り上げていくことになる。
「まちづくり」や「参加」を考えるのにいつも使ってる映像作品が熊谷博子監督の記録映画「ふれあうまち 〜向島・オッテンゼン物語」(1995年・シグロ製作)だ。
今日の講義ではこの作品を教室で上映した。
もう17年も前の作品になるが、当時実行委員として関わっていた「環境教育ネットワーク千刈ミーティング」で熊谷さんをゲストとして招き、講演とこの作品の上映をセットで行い、夜も遅くまで熊谷さんを囲んで飲み明かしたという思い出の作品だ。
ちょうど昨日開業した「東京スカイツリー」のある東京都墨田区。路地や古い木造家屋が連なり、下町情緒の色濃く残るまちの暮らし。
記録映画なので役者は登場せず、まちに生きる商店主や職人、助産師、まちづくり新聞のアマチュアライター等々、ごく普通の人々が登場し、まちのなかで豊かな人間関係を築いていくことがすなわち「参加」につながることが、それぞれの様子から伺えていく。
そして、女性監督ならではの、「いのち」や「子育て」への視点がある。
いま、学生からの感想文(130名分)を読ませてもらっているところ。
今日また改めて学生とともにこの作品を観て、それぞれにいろんな刺激をうけていて、いまだ色褪せない力のある作品だと思った。

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