年の瀬

あと3時間ほどで、2012年と別れを告げます。
今年はまさに「動」の年でした。
生まれて以来48年間住んだ京都を離れ、広島湾・宮島を眺める地に新しい住まいを設けて、広島修道大学での新しい仕事と生活をスタートさせました。

まずは仕事の話です。
私のこれまでの人生は、私のことを知る多くの方々に支えられ、そして諸先輩方に「引き上げて」もらう人生でした。そのことをよくご存じの方々には意外と思われると思いますが、実は広島修道大学にはもとから存じ上げている先生方はどなたもおられませんでした。存じ上げている先生からお誘いやお勧めを受けたわけではなく、教員公募に応募したのでした。そうして着任してから同僚や先輩の先生方、そしてさまざま支えていただける職員のみなさんと初めて出会ったわけですが、いつも気持ちよく仕事をさせてもらっています。ありがたいことです。
広島修道大学の学生のみなさんとも初めて出会いました。まだまだ成果や成長はこれからと思いますが、精一杯応援し、伴走をしていきたいと思います。

続いて新生活の話。
空が大きく広がり、穏やかな海と島々を目の前にし、太陽や月の運行、雲の動きや海の色、潮の満ち引きや季節の変化に目をみはる広島の暮らしは、毎日が驚きと喜びに満ちあふれています。そして田畑や海の恵みである農産物や海産物をおいしくいただけるのはこの上ない幸せです。自分で料理を楽しんでやっています。
こうして生活の本拠を広島に置きつつ、毎月1〜2回、家族の居る京都に帰る生活となりました。しかも広島からあちこち出張もあったりして、飛行機や新幹線や高速道路やら、なんせ移動距離と回数が長くなりました。
広島と京都にそれぞれパラレルな世界があり、それぞれの生活があります。二重人格ならぬ二重国籍のような感じがあるのは不思議なものです。

さて新年、2013年はどんな年になるでしょうか。
長女は就職のため京都を離れ、長男も成人する年となりました。
広島修道大学ではまた新しいゼミ生を迎え、さらに新しい担当科目も始まります。
そして1993年に開業しました環境共育事務所カラーズは20周年ということになります。

出版物の話がいくつか進んでいます。
日本環境教育学会の「環境教育辞典」(部分執筆)
自分の「自然学校研究」の本(単著)
「NPO/NGO」の本(部分執筆)
あともう一冊、いくつかハードルをクリアして出版にこぎつけたい本があります。
そして、このほかに自分自身の研究もすすめないといけません。出来るのでしょうか。

みなさんどうぞ、良い新年をお迎えください。
どこかでご一緒できることを楽しみにしております。

2012年大晦日の夜、京都の自宅にて
西村仁志

コメントは受け付けていません。