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2004年05月27日
社会人大学院生2ヶ月経過
▼メルマガ379号で書いたように、4月から社会人大学院生(同志社大・総合政策科学研究科)になりました。仕事と学業の2足の草鞋生活もまもなく2ヶ月となります。
▼とっている授業は「公共政策論」(今里滋先生)NPOの公益事業や市民の社会起業に焦点をあてた内容です。「海外政策事情」(今里滋先生)原書講読でJOHN EHRENBERGの「CIVIL SOCIETY(市民社会論)」という本を苦労しながら読んでいます。ゼミも「現代社会起業論」で同じく今里先生。「企業と環境問題」(太田元先生)企業の立場から見た環境問題とその対応。「都市政策論」京都市の行政担当者(副市長、局長、部課長)によるオムニバス講義。そのほかに「調査研究プロジェクト」というものもあり、「関西地区のコミュニティビジネス」をテーマにやっています。(これも今里先生)今里滋先生の名前がいっぱい出ていますが、福岡にお住まいの方はご存じではないかと思います。昨年、九州大学法学部をお辞めになって福岡県知事選に出られたからです。地元福岡ではNPO法人「筥崎まちづくり放談会」理事長として活動されておられます。
▼これらの時間割はできるだけ週の前半に固めてとって、週の後半から週末に仕事をしようという魂胆ですが、ありがたいことにいまのところうまく両立できています。期末レポートの時期はどうなっていることやら?ですが。
▼大学院の研究環境ですが、共同研究室(机一台占有可、ネットワーク接続可、24時間出入可)、大学院専用の図書室、研究科専用の図書室、などなど恵まれています。研究室の窓からは相国寺の境内、遠くには五山の左大文字から舟形に連なる山並みが見えています。最近の社会人向け大学院は都心に「サテライトキャンパス」があったりしますが、やはり研究環境をフルに活用しようとおもったら大学の本校ですね。
▼研究科に一緒に入学した人たちのうち2割程度が社会人です。会社員、経営者、公務員など様々で、おもしろいひとたちです。また大学から現役で来ている学生たちも真面目でユニークな若者たちです。こんな新しい世界からいろいろ刺激をうけています。
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2004年05月17日
京都・魅力ある都市観光の再生
「文化環境研究所」が出しているWEBマガジン「文化環境研究所ジャーナル」に「京都・魅力ある都市観光の再生」と題して拙文を載せています。どうぞご覧ください。
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2004年05月16日
2004年05月11日
フロストバレーYMCAの環境教育
西村仁志

1.はじめに
1993年4月、1週間にわたってアメリカ・ニューヨーク州にあるフロストバレーYMCAキャンプ場で行われた環境教育ワークショップに参加する機会を得た。このキャンプ場で行われている子供たちから大人を対象としたさまざまな活動と、それを可能ならしむる指導者と施設は事前に予想していた以上に素晴しいものであり、貴重な体験であった。
フロストバレーYMCAはニューヨーク州の中央部に位置するCatskill Mountain Parkの南端にあり、マンハッタンから車で約2時間半のところにある。約550万坪(約1,800ha)の広大な敷地面積のなかに山、谷、森、川、人造湖、洞窟などの多様なフィールドがあり、野性動物も多くシカ、タヌキ、アライグマ、ビーバー、鳥では大型猛禽類ワシやフクロウなどの姿も見られる。
このYMCAキャンプ場は理事会、財政を持つ独立した財団で、100名の専従職員と多くのボランティアの力によって支えられている。施設は最大宿泊者数700名の収容が可能で、数十棟のキャピンとダイニングホール、会議場、腎臓透析の設備もある保健センター、その他様々な活動のための施設を保有している。
夏には2週間や4週間という長期のサマーキャンプが募集され、こどもたちとリーダーの声で賑わう。またここでは在米日本人子女のためのサマーキャンプが日本人スタッフの手で行われており毎年300名以上が親の手を離れてキャンプ生活を楽しんでいる。
ここフロストバレーYMCAで行われている環境教育への取り組みについてご紹介したい。
2.環境教育部について
環境教育部はディレクターのジョン・ハスキン(当時)のもとに5名のプログラムコーディネーターと、実際に指導を担当する約20名のインストラクターによって運営されている。開校期間は夏のキャンプ時期以外の3シーズン(9月から翌年6月)で、この間に学校、ファミリーなどの利用者がニューヨーク州および隣接するコネティカット、ニュージャージー州などからやってきます。学校団体だけで約300校が毎年一学年をフロストバレーに送っており、日本でいう修学旅行あるいは宿泊学習として実施されている。
フロストバレーでは環境教育を21世紀にむけて人類が生き残っていくための教育としてとらえようとしている。それは自然科学をベースにした知識と技術の伝達と同時に参加者自身のリーダーシップを開発していくこと。つまり単なる自然への気づきだけではなく、参加者自身がどうすればいいのかを考え、自分たちの生活や生き方のなかで実行していくことを学ばせようとしているのである。アメリカの子どもたちが置かれている状況は50%の離婚率や、麻薬や銃砲などの危険、テレビ漬けなど極めて悪化しつつあり、マンハッタンから来た子のなかには「フロストバレーで生きた木を初めて見た。」と発言するようなケースもある。このような子どもたちの内面の環境にも視野を広げフロストバレーでは環境教育を自然科学とヒューマンダイナミクスの両方からとらえようとしている訳だ。
用意されているプログラムにも様々な活動があり、森林、川、池など豊かな自然の中での自然学習の他に、歴史文化の学習として、アメリカ先住民の生活、リースや人形作りなどのクラフト、氷結した池からの氷の切り出し、またグループづくりのための様々な体験学習など100近い活動メニューが用意されている。 参加団体は3日〜5日ほどの日程でこれらの活動に参加する。なかでも生きた野生動物をクラスルームに連れてくるプログラムや考古学者による古代アメリカ先住民の生活の授業などはたいへん人気の高いもののようである。(写真=アメリカ先住民の生活・世界観を学ぶプログラム)
約20名のインストラクターたちはだいたい男女半数づつで、皆大学出たての20代前半。自然科学、レクリエーションまたは教育のいずれかの学士号をもっていることが条件。厳しい選考とトレーニングを経て9月から翌年6月まで住み込みで週5日勤務している。1年契約だが約2〜3年で大学院に戻ったり、別の野外教育施設や研究施設に移ったりとアメリカならではの若年層の雇用形態がうかがえる。5名のプログラムコーディネーターの人たちはもう少しキャリアを積んだ人たちの様である。インストラクターたちの部屋はプログラムのための備品や参考図書類が整理整頓され、1日入り浸っても飽きない楽しい部屋だった。
滞在中ちょうどニューヨーク州中部のEndicottという町からG.W.Johnson小学校の6年生が来ており、校長先生や担任の先生方とお話する機会を得た。「431名の小さな学校。35%の生徒は昼食のための補助を受けている。」「フロストバレーには今回初めてやってきたが、いままで2日半の日程を終えて、子どもたちの中に多くの変化が起きている。」ことや「ここに来させるために親たちが委員会をつくりバザーをして費用を集めたり、ボランティアとして同行してくれたり様々なサポートをしてくれた。」ことなど色々な話を伺った。
今回見ることはできなかったが、「Active Older Adults」(「活発な高齢者」か。)を対象とした活動や遠い地域への出張プログラムなども担当のスタッフがおり、6歳から80歳以上まで幅広い年齢への環境教育に取り組んでいる。
3.リサイクルへの取り組み
ニューヨーク州では廃棄物処理の問題が深刻で、最終処理場(埋立地)が15年前には1300ヶ所あったのが、現在ではもう100ヶ所しか機能していない。今では1トンのゴミを引き受けてもらうのに約65ドルのコストがかかり、5年前の3〜5倍になっている。州政府は1997年までに現在の廃棄物の量の50%をリサイクルすることを目標にし、「リサイクル法」やさまざまな施策を実施している。フロストバレーでも最大700名もの利用者と100名のスタッフが生活しているので、出てくるゴミの量は家庭の比ではない。リサイクルについても早期から取り組まれ、また単にその処理を行うだけではなく処理の過程そのものに利用者への教育的意義を見いだして、「見せる・体験させる」ことをプログラム化している。
フロストバレーの食事はすべて食堂での賄い食(カフェテリア形式)として出されます。したがってキッチンから出る野菜・肉などの切れ端や皮、食堂から出る残飯などが「生ゴミ」となる。残飯の量はつねに「Food Watcher」として利用者に報告され、「食べない分は取らない、取った分は食べる」ことが奨励されている。
生ゴミは直接ポリぺールに入れられ(ポリ袋は使わない)、一旦厨房内にある生ゴミ専用の冷蔵庫に保管され、2、3日に1度(利用者の多い夏期には量も多くなるため、ほぼ毎日)「資源管理センター」に運ばれる。冷蔵しておくのは臭いやハエの発生を防ぐため。隣室にはこのポリぺールを洗浄する設備もある。
資源管理センターではまず生ゴミを粉砕し細かくし、木チップと混ぜる。山のように盛り、さらに木チップをかけて覆う。内部の温度をモニターすることによってバクテリアの活動状況が把握でき、活動中は内部が熱くなるためにハエなどは発生せず、また臭うこともない。また定期的にホースで内部に風を送り温度が上がり過ぎないように工夫されている。温度が下がりバクテリアの活動が終了すると「ふるい」にかけて木チップと出来上がった「土」を分離させれば処理は完了。「ふるい」に残った木チップは繰り返し利用される。
資源管理センターの隣には温室が設けられ各種の野菜類や花々が栽培されている。野菜類は食堂で出される料理になり、花々はキャンプ場の各所で飾られている。
その他のゴミも徹底的な分別が行われている。各建物・部屋においてあるゴミ箱は3段の構造になっており、紙、ガラス、プラステック・金属を別々にいれるようになっている。資源管理センターではさらに細かく(ガラスの色別、アルミ缶とスチール缶など)選別され、さらに圧縮処理をした上で再生業者に引き渡している。(体積や重さが大きい程、処理や輸送にコストがかかるため)
また資源管理センターには教室が併設されており、利用者が単に見学だけではなく分別の作業体験などを通して、リサイクリングやコンポスティング(堆肥化)の意義、分別しないゴミ埋め立てによる環境悪化の様子などについても学べるよう配慮されている。
4.環境と調和する建築
フロストバレーが夏のキャンプを中心に展開していた時期の建物は年間を通じた利用のことが考慮されておらず、一応暖房設備は整っているものの連日氷点下になる冬季の宿泊には不向きな施設だった。年間を通じた利用をさらに拡大していこうとする前提として、これらの古い施設の改善とオールシーズン利用を前提とした新しい建物が必要となった。
新築の際には環境面での配慮として、1.四季を通じて熱源、光源などのエネルギー使用を最小限に抑えられる。2.汚水処理に関して環境への負荷を最小限に抑える。3.樹木の伐採など周辺環境に与える負荷を最小限に抑える。4.新築の際も石組みの基礎と木造という基本デザインを踏襲し、自然との景観の調和をはかる。5.ハンディキャップのある人々への配慮。6.一時的に設備投資がかかるものでも、長期的に見てメリットのあるものには出費を惜しまない。ことなどがよく吟味されている。またハービー・ブラウン総主事も建築に造詣が深く、先進的な考え方や工法をいち早く取り入れていくよう指示を行っているらしい。
ここにはチャペル、食堂、森の中に点在するキャビンなど多くの建物があるが、1991年に竣工したダイニングホール(食堂)を例に、その具体例を紹介しよう。
ダイニングホールは700名収容の食堂と厨房設備をもった大規模な施設。メインダイニングの東西両翼に小食堂、また南側には窓を大きくとったくつろぎのスペースが確保されており、それぞれに暖炉がある。また700名分のテーブル・椅子は素早く収納ができ、ただ「食べる」という機能だけではなく雨天時や夜間などにさまざまな集会や活動ができるようにという配慮がされている。
東西両側の入口にはそれぞれ「コートルーム」があり、服装の調節と室温が外に逃げないようにするクッションの役割を持たせている。通路の上は天窓となっており、曇天時でも日中は照明が不要。(写真=ダイニングホール)
厨房は北側に位置し、最大700人の食事が3食、つまり1日2100食のサービスが可能な設備が整っている。同じキッチンユニットを2つもっており、朝食と昼食の調理、それぞれの後片付けと夕食の調理が並行して行うことができる。また厨房の通路の上にも天窓が切ってあり、北側にもかかわらず非常に明るい。大きなスチームオーブンその他の厨房機器や肉・野菜用の温度にそれぞれ設定された3つの大きな冷蔵室。熱湯を使った大型の食器洗い機なども備えられている。
このようによく計画され優れた機能をもつダイニングホールであるが、積雪期に屋根に残った雪が融解と凍結を繰り返しながら軒先近くに溜まり、これが屋根に作用して雨漏りなどの被害が出てくるということであった。止むをえず軒先近くに電熱線を通して電気的に溶かしているが、以後の建築ではこの課題を解決するための工夫を試みていくそうである。
5.まとめ
アメリカの環境教育指導者たちからの学びをまとめておきたい。
彼らには数十年も前から環境教育に取り組んできた歴史がある。さらにそのルーツには百年以上の歴史を持つキャンプなどの野外教育。そして世界で初めての国立公園制度をつくりあげた自然保護運動。また1960年代に顕著となった環境汚染問題への対応などに求められ、それらをうまく融合させながら一つの教育体系を作り上げてきたといえるだろう。
しかしそれはいわば「失敗の歴史」だったのかも知れない。いつの時代にも自然と共に生きようとし、実践してきた先達がおり、彼らは限りなく上昇する消費社会に対して警鐘を鳴らし続けてきた。また一般の市民のなかにもグリーン・コンシューマー(「緑の消費者」)という層が生まれてきた時代もある。ところが彼らの占める割合というのはいつも人口総数の5%どまりで、決して増えることはないのである。環境教育はこのように生活の中でアクションをおこしていく人達を増やし、社会を変革していくねらいがあるのにもかかわらず…。
しかし彼らはこのような状況のなかで「How we win?」(いかにこの状況に勝っていくのか)を合い言葉に地道な教育活動を続けてきた。とくに公教育のなかで環境教育を位置づけるということや、公教育と民間の環境保護団体や環境教育団体(フロストバレーYMCAもその中に位置づけられる。)との様々なかたちでの連携について最大の努力が払われてきた。さらに最近では環境汚染や自然破壊の元凶といわれ、つねに利害が対立する関係にあった企業ともいかに連携していくかということについて双方から努力がされている。
彼らは社会を注意深く観察しつつ、「ステップ・ストーン(跳び石)」と「つまづきの石」となる人や事柄を選り分けて、対話や交渉、連携の相手としてきたといえよう。もっとも典型的な例では大統領選挙でブッシュが敗れ、クリントン・ゴアのコンビを選んだということが挙げられるだろう。(ゴア副大統領は環境政策に精通し著書「地球の掟」も書いている。)
環境教育が自然保護や環境保全、経済活動、理科教育、野外教育などの枠組みや立場を越え、「未来に向けて、生命の星地球と人類が共存し、生き続けていくための教育」であると、多くの人達が気づき始めている。実際に指導し効果をあげていくことの困難さは書いたとおりであるが、日本でもさらに幅広いチャレンジをしていかねばならないだろう。
(写真=フロストバレーYMCAの環境教育ディレクター(当時)のジョン&キャシー・ハスキン夫妻。キャシーもプログラム・コーディネーターの一人で、主にカリキュラムや教材の作成のスペシャリストとして活躍している。右端は筆者)
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2004年05月09日
国立能登青年の家で
今週末は国立能登青年の家で「野外活動ボランティアセミナー」で講師をつとめました。高校生・大学生たちの若いパワーに囲まれてしまいました。

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2004年05月01日
京都YMCA三条本館へのアクセス
地下鉄烏丸線/東西線 烏丸御池駅 徒歩5分
地下鉄東西線 京都市役所前駅 徒歩5分
地下鉄東西線/京阪本線 三条京阪駅 徒歩10分
阪急電鉄京都線 烏丸駅 徒歩10分
市バス 河原町三条・堺町御池 徒歩5分

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