
先日京都で、この本の著者、田村さんのお話を聞きながらおいしい料理と、田村さんが選んだ7種類のワインを楽しむ機会に恵まれました。おいしかった〜。
「オーガニック・ワインの本」
単行本: 206 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 春秋社 ; ISBN: 4393741358 ; (2004/03/25)

監訳者の和田喜彦さんは同志社大学経済学部の先生。以前「環境教育ネットワーク・千刈ミーティング」で「エコロジカル・フットプリント」をテーマにワークショップをやったとき、ゲストとして来ていただきました。(当時は札幌大学におられました。)
「エコロジカル・フットプリント」は興味深い指標で、人間の経済活動が自然環境に与えるインパクトをあらわすものです。例えば、もし地球上のすべての人間が北アメリカ人(アメリカ合衆国+カナダ)と同じ生活水準をしようとすると、地球が3つ必要となるのです。そういう数値が計算で出てきます。
この本はこの「エコロジカル・フットプリント」について日本語で詳しく書かれた待望の図書です。
今日は和田先生と一緒にお昼ご飯を食べながら、お話ししたのでした。
「エコロジカル・フットプリント—地球環境持続のための実践プランニング・ツール」
マティース・ワケナゲル (著), ウィリアム・リース (著), 池田 真里 (翻訳), 和田 喜彦 (著)
価格: ¥2,310 (税込)
単行本: 293 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: 合同出版 ; ISBN: 4772603239 ; (2004/09)
新刊本を紹介させていただきます。千葉県立中央博物館の林浩二さんから、日本生態学会の50周年記念出版「生態学入門」(日本生態学会編/発行:東京化学同人)を送っていただきました。「生態学」はたいへん幅の広い学問ですが、高校生レベルで理解できるように書かれています。
▼自然写真家の森本二太郎さんからは、写真とエッセイ集「エデンの森かげ」(写真・文:森本二太郎/発行:日本キリスト教団出版局)を頂戴しました。四季の様々なドラマに謙虚な気持ちで接しておられる森本さんの姿勢にいつも憧れています。また新しい映像と、森本さんの言葉に出会えて幸せです。
★「生態学入門」ご購入はこちら
★「エデンの森かげ」ご購入はこちら
おすすめの「自然と遊ぼう」シリーズの第4弾。清里の「やまねミュージアム」館長の湊秋作さんの著書です。私の友人の子どもたちが写真にたくさん登場しているので、それを見るのも個人的楽しみなんですが。
田んぼの楽校—自然と遊ぼう...自然と遊ぼう (4)
湊秋作著 山と渓谷社 ; ISBN: 4635520331 Y1,680 (税込)

先週末は「ひとり旅の作り方講座」ワークショップのゲストをしてきました。参加者が旅のプランニングをしていくのを「いいなぁ〜、いいなぁ〜」を連発しながらうらやましくみていました。ここでもうひとりのゲスト林和代さんとご一緒させていただいたのですが、なかなか楽しくパワフルで、そしてしなやかな女性でした。(ホメすぎか!)
林さんの本「1日1000円で遊べる南の島」もお勧めです。これまた「いいなぁ〜、いいなぁ〜」連発です。
1987年、当時私が20代はじめのころYMCAの職員として滋賀県で小学生の野外活動/自然体験のクラブをはじめたことが、「環境教育」と出会うきっかけです。月1回、琵琶湖や周辺の山々、川などへ子どもたちと出かけ、自然のなかでの仲間との体験を通じて、こどもたちの成長を願う活動でした。
自分が行っている活動を「環境教育」ということからとらえなおしてみるとどうなっているのか、何をめざして活動していけばいいのかということを考えるようになりました。子供たちが地元の滋賀の自然と多様なかかわりを持ちながら、それを栄養素として成長していくことの大切さについても気づかされました。一方でこの地域には開発の波も押し寄せてきており、子供たちと一緒に手づかみで魚をつかんで遊んだ川も、翌年行ってみるとコンクリート護岸に変貌していたというような悲しい現実とも向き合いました。このような体験の場をつくっていくことは将来もっと重要になっていくという予感がしました。
思い切って組織を離れて自分の力を「環境教育」に全力投球してみようと思ったのが「リオデジャネイロ地球サミット」の明くる年1993年、世の中で「環境」の重要性がしだいに認識されるようになったころでした。
独立開業したとはいえ、当時実績もネットワークも乏しかった私には「時間」だけが資本でした。時間をかけて京都の自宅近くのフィールドを歩き、さまざまなところに顔を出して人に会うことが「投資」だったのです。なかでも自宅近くの散歩はすばらしいものでした。その季節に彩られた「自然の色」が日々かわり続けていく様子が,自分にはとても新鮮でした。勤め人のころは足元の自然の営みさえもすっかり見落としていたのでした。こんな体験がそれまでの自分と訣別して、新しい生き方を歩む決意をもたらしてくれました。
その後何年かを経て「環境共育事務所カラーズ」の仕事は自然体験から、エコツアー、まちづくり、市民参加、ワークショップ、そして指導者の育成へとひろがって行きました。いつまでたっても「個人商店型」のスタイルは変わりませんが、仕事を通じて与えられる社会的な役割と責任はずいぶんと大きくなってきました。それはこの社会のなかで「環境教育」や「体験を通じての学び」、「市民参加」の重要性がしだいに大きくなってきたことと比例しています。
環境教育は次の時代の新しい生き方を示し、人々に参加と行動を促しています。この本を手に取られたみなさんもどうかそれぞれの地域や学校で新しい一歩を踏み出してください。京都より応援しています。
(この文章は「つながりひろがれ環境学習—こころのエコロジー・ワークショップ2」小河原孝生編・小野三津子著/ぎょうせい 2003.7.25 に寄稿したものです。)

「冒険図鑑〜野外で生活するために」さとうち藍文 松岡達英絵 福音館書店
アウトドアばやりの昨今、キャンプやハイキング、野外料理などのいろんな入門書が出ている。しかしこの本が出てから、いまだこれを超えるものには出会っていない。
この本を購入した頃、私はYMCAの職員として小学生の野外活動クラブを担当しており、この本をテキストにして子どもたちは服装や装備の知識を学び、そして彼らは実際に野外でさまざまな体験をするなかで生きる知恵を獲得していったのである。
この本はこども向けにも文章が平易で、写真ではなく松岡氏のイラストがとてもわかりやすい。そして「歩く、食べる、寝る、作って遊ぶ、動植物と出会う、危険に対応する」など野外での基本的な行動についての知恵が網羅されている。「アウトドア」をファッションではなく、野外で楽しく安全に生活することととらえているために、書かれている内容は20年近く経ってもまったく陳腐化していない。これは名著であると断言できる。
某女子短大で「自然活動学」という講義を担当していた。彼女らに、今までのアウトドア体験を聞いてみるとほとんどの学生がキャンプやハイキング、飯盒炊さんなどを「学校行事」としてしか体験していないという。お粗末とは言わないが「可哀想な体験」であるといわざるを得ない。教育改革の流れの中で文部科学省も「野外教育」に注目している。教室を出て自然の中で「何を」「どのように」学ぶのかまだまだ未整理のままであるが、こんな本をテキストに自然を体験する豊かな機会をこどもたち、そして大人にも用意してあげたいものである。そしてこの本も一家に一冊、常備をお勧めする。