2008年07月05日

くりこま高原自然学校被災情報23  080705

皆様

 広瀬 敏通 :発


梅雨明けのような猛暑に覆われた栗駒地区ですが、

今日はヘリによる4回目の一時帰宅が行われ、

お年寄りたちも初めてご夫婦で山(耕英地区)に登り、イチゴの水やり、

岩魚の世話、家屋の状況調査など行いました。

冬の寒さには強い皆さんが今日の暑さにはさすがに参ったようです。

それでもイワナ養殖池の水の入れ代えなどの処理に心が夢中で、

喉が渇いていることさえ気づかなかったと話していました。


生きものを育てるということの切実な姿がここに凝縮して

見えています。

イチゴもイワナも稲も本来は毎日、我が子のように世話を必要とする

生きものです。それが強制的に(明確な理由も見えないまま)

隔離され、面倒を見ることができなくなってしまったことが

ここの当面の大きな問題でした。


いま、耕英の皆さんは行政の指示で唯々黙々とすることよりも

自分の頭で考え、判断することで自分や地域社会の未来が作れるという

思いをつかみ始めています。

地域の歴史で前代未聞の震災に負けずに、未来を自分で作るという人たちを私たちも

長く応援していきたいと思います。それが日本の国に暮らす人間の当然の

あり方だと感じます。


イチゴは多くの皆さんからさまざまに支援の申し出をいただきました。

しかし事実は、それらに応えることができずに、あと1週間で路地イチゴが

みな黒く腐熟していきます。それまでに収穫作業をしたいという住民と

支援者の思いは行政の論理!の前に無念なことに叩き落されています。

それならば出来る方法が有るかも知れない!という思考が私たちの強みです。

黒く腐熟したイチゴでも死んだイワナの稚魚でも強くメッセージを訴えること

は出来ます。


今夕の住民の皆さんの話し合いでは、この数日、議論されている

長期的な活動を保証できる組織体制つくりが話題になりました。

活動対象が限定されているボラセンでも行政機関の自治会、区でも

上手に出来ない役割が今回の被災地で求められている仕事です。

それは、自律的な判断力を持ち、実行部隊を持つ体制です。

地域の住民を主体とした『復興プロジェクト運営協議会(仮称)』

が生まれれば、情報の受発信の一元化、効率化、外部社会との

連携窓口などが可能となります。これが従来の区と同じでなく、

かつ、公益的な役割を持てるために、被災地域全体の情報や

ニーズを取りまとめ、実用が生まれる仕組みを作ることが今、

求められています。

その動きは従来、これまでの地域社会に無いものなので、

向かい風も強いので、それに負けないように周りから扇いで

やることで離陸できます。

今後、ぜひ、この自律した協議会のたまごを皆さんの力で

支えていきたいと強く思っています。


マスコミの動きは日を追ってトーンダウンしていきます。

これでもし次の大きな事件が起きれば耕英や栗駒は世間の耳目から

消えていきます。

こうして数限りない集落が無念のうちに消えていったのでしょう。

せっかくつながりを持った栗駒耕英の集落や花山はじめ孤立した被災民家

を意地でも潰さない!という思いを現代日本に生きる私たちは

使命としてもつことなのかも知れません。


全国各地で写真展を開催します。そのための写真を撮りためています。

『うちでも写真展と講演を!』という声をぜひ挙げてください。

いくら時間がかかっても実現します。

『震災エコツアー』も実施します。全国に耕英などの被災した開拓地の

ど根性を発信していきます。自然の美しさと恐ろしさ、開拓の心意気を

実体験で味わってもらいます。各地に栗駒耕英の理解者、友人を増やします。


これらのアクションはじめ、この被災地を消さないためのアクションを

ドンドン発信しますのでぜひ、お手伝いください。


問い合わせが多い『ジャム作りはいつ??』については、

この一両日中に日程が出る予定です。

これにもボランティアをお願いします。


がんばろう耕英!

がんばろう栗駒!

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広瀬 敏通

投稿者 nishimura : 2008年07月05日 23:43 | トラックバック (0)