Colors of Nature

役に立たないフリーランスの話 その19.飲食店で

 レストランでも、そば屋でもいいのですが、店内全体が見渡せる飲食店に行ったとします。「いらっしゃいませ」と迎えてもらい、席につきました。注文を考え、店の人を呼び止めると、忙しそうで「お待ちください」と後回しにされる。お水やおしぼりが欲しいのに、フロア(接客)担当者は未だ運び忘れていることにも気づいていない。そんな経験をすることがあります。

 この場合「忙しいから」は言い訳にならず、混雑していてもお客さまへのサービスを抜かりなく行うのが店の使命で、それがなければ店の繁盛はありえないでしょう。

 厨房から出来上がってきた料理は、すみやかに注文した客に運ばないといけません。お勘定を終えて帰られた客のテーブルは片づけて、次に着席する新しい客のために整えないといけません。注文は待たせずすみやかに取りにいかねばなりません。フロア担当者は瞬時にそれらの優先順位を判断します。混雑しているときにはなおさらです。フロア担当者は店内全体の状況が見えているか、一人ひとりの客の様子や口には出せない思いまで気に留められるかが肝心なところです。

 経験の浅いフロア担当者は料理を運んだり、片づけたりと目の前のことに手一杯で、周囲の状況にまで目を配ることができませんが、経験を積んでいくと徐々にゆとりを持った対応や、店内全体を見る目、視野を広げていくことができます。

 集団での学びあいにおける進行役「ファシリテーター」あるいは自然と人間の橋渡しをする「インタープリター」においても、これと全く同じことが言えるとおもいます。