Colors of Nature

私にとって、生物多様性はなぜ大切なのか?(同志社女子大学「環境教育論」から)

同志社女子大学「環境教育論」で、生物多様性と環境教育というテーマを取り上げました。学生にとって「生物多様性」やその保全というのは、まだピンとくる概念ではないので、まず岡山平野と京都府亀岡市にのみ生息する稀少淡水魚で天然記念物にも指定されている「アユモドキ」の生態、それから滋賀県の米原市に棲むこれも稀少淡水魚の「ハリヨ」の生態、そして同じく滋賀県高島市の新旭町針江地区の地域住民による川の清掃活動と子どもたちの魚とりの様子をビデオで観てもらいました。こうした「小さないのち」がわれわれの生活圏のすぐ近くに棲んでいること。また人間の暮らしや生業の営みと、こうした「小さないのち」の生態がつながっていることを解説したうえで、学生たちに「私にとって、生物多様性はなぜ大切なのか?」というテーマで短い文章をまとめてもらったものです。19〜22歳くらいの女子学生が10分足らずの時間で書いたという前提で読んでくださると幸いです。

 私は静岡県の田舎出身です。小さな頃から自然の中で遊んできました。はだしで川に入りタモをもって魚やザリガニをとってあそんだ記憶があります。父も子どもの頃もっときれいだった同じ川であそび、川で魚をとって、とった魚を夕食で食べていたと言っていました。また、今では川の保全のために川の草刈りやごみ拾いなど地域全体で取り組んでいるそうです。昔、遊んでいた川を大人になって守ること。地域の皆で守ることは代々受けつがれることで、地域の人々とも協働でき、そして自然とも共生できつつあるのではないかと思います。なので私は生物多様性は大切だと思います。(Y)
 私の家の周りも田んぼや畑でいっぱいです。田んぼで苗を植えた後、タガメやアメンボ、虫を食べたりする鳥たちがいてこそ、おいしい米が育ち、畑もミミズや虫がいて土が良くなります。生物がいないと食物連鎖も起こらず、私たちはいままでのような豊かな生活が崩れてしまうと思います。生物と私たち人間の関係ってうまくできているのだなと改めて感じました。森の木を伐採するのも私たち、水を汚すのも私たちですが、新しい木の芽を植えたり、水質汚染を減らし水を大切に思うのも私たち人間です。自分たちの手で何ができるか、過去には戻れないけれども未来を変えることは出来るのでできるだけのことはしたいです。(T)
 種の名も知らない、今まで気にもとめていなかったような生物が絶滅しても、生活には変化がないかもしれない。けれどその種を大切に見守ってきている人や、共存してきている人がいることを忘れてはいけないなと思いました。「その生物を守りたい」という気持ちだけで、同志が集まり、人間関係の輪がひろがることは素晴らしいです。私はそこに生物多様性の大切さを感じました。(M)
 自分が子どものころに見られた様々な生物が大人になってあらためてみるといなくなっていたというのはとても悲しいことです。小さな生き物でいなくなっても何の害もないように思われるかもしれないけれど、そこに存在していること自体に意味があるのだから、どんな小さな生き物であったとしても昔からそこにいる生物を守り、ともに生活していくことは私たち地域住民の義務だと私は思います。そういった環境を守ることで今まで見られなかった種類の生物がすみついてくれるかもしれないので、人と生物の共存は大切だと思います。(K)
 この講義を通して、まず私が思うようになったことは、人は自然と一緒に暮らしている、また人は自然に生かされているんだということです。水や木や森などなど、自然がなければ地球には住めない。自然があるからこそ、私たちはこうやって毎日を過ごすことができている。私も小さい頃から、魚釣り、川遊び、森遊びをしてきたほうだと思うのですが、子どものようにドロんこになって自然を体感するということはとても大切だと思いました。(H)
 私は「生物多様性」とはいのちの大切さや感謝の気持ち、様々な絆を実感するうえで大切だと思う。というのも私は今回の「アユモドキ」のビデオをみて、自分自身も自然のなかで幼い頃、たくさん遊び、地域ぐるみで草刈りをした経験を思い出したからだ。今、考えてみると自然とのふれあいは自然と共生しているという実感を持てたし、草刈りによってコミュニティの輪が広がっていったと思う。現代は自然と私生活が分離されている面が多いと思うが、このような授業やテレビ、環境活動を拡げることによって、本当に生物多様性の大切さを実感できるのだと思う。(A)
今の時代、人間は自然や生物に助けられて生きているということを忘れがちだと思います。エコなども「…してあげている」という視点からしか見ていなくて、それが自分の生活や社会に返ってくるという事を考えていない気がします。自分たち人間が一番強くて、頭が良くて、中心的存在だと思いこみ、自然があるから生きていられるというのを忘れていると思います。人間と人間が助け合うように、人間と自然も助けあって、良い関係になっていけたら、人と人の関係も、もっと豊かになっていくのではないかなと思います。(追)今日のビデオで、子供の時、クワガタを取りに行ったことを思い出しました!!(M)

さらにまた、書き足していきます。(つづく)